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Japan Institution for Higher Education Evaluation
「完成年度を迎えて」

 平成23年は東日本大震災で大変な年でございました。今年は一刻もはやく被災地の皆様のご復興をお祈りすると共に、少しでも明るい年にしたいものです。日本が復興するためには色々な取り組みが必要ですが、やはり資源に恵まれない日本は、優秀な人材を育成、とりわけ幼児期の保育や教育の基盤づくりが最も問われています。その意味で、くらしき作陽大学における子ども教育学部の社会的使命はきわめて重要であると認識しております。
 本学の子ども教育学部は、平成20年4月に発足し、速いものでこの3月には初めての卒業生を送り出すことになります。この4年間を鳥瞰的に眺めてみて、一期生の就職状況は期待以上の成果を挙げつつあるものの、決して順風満帆であったわけではありません。
 まず、入口の学生募集戦略。定員をどう確保するか、教職員には英知を絞って奮迅の努力をしていただきました。「全国的に見ても最も多く免許資格の取れる子ども教育学部」「音楽に強い子ども教育学部」「食に強い子ども教育学部」「現場に強く即戦力の人材育成」などなど、宣伝していただきました。このように、本学部ならではの特色と個性ある先生方の活躍によって、広く高校生に訴えていきました。そのお陰もあってか、この4年間の受験生数は、120名前後から出発し、完成時にはその3倍の受験生数まで増加させ、地域のニーズにお応えできたように思います。お陰様で、入学定員も十分確保できるようになりました。この背景には、単に保育士不足や教員養成の需給関係が好転した事情もありますが、各県の学校並びに先生、及び保護者の方々のご協力を戴いたからです。深甚の感謝を申し上げたいと思います。
 子ども教育学部がこれまでの具体的な子ども教育学部の取り組みは以下の通りです。
 例えば、学部のオープンキャンパス。学生・教員・職員参加型の形式、とりわけ学生参加型を前面に打ち出したオープンキャンパスは全学の見本となりました。最近では学生参加型というより学生主導型オープンキャンパスに進化し、他大学では見られないレベルになりつつあります。
 例えば、学部の初年次教育と実践力。創意工夫された初年次教育によって学生の大学教育への適応も概ね良好です。〔音楽(食)に強い子ども教育学部〕、〔現場に強い子ども教育学部〕というキャッチフレーズに各担当者は恥じない成果を生み、就業力に多大な貢献をしつつあります。
 例えば、学部の貢献する地域活動。学部内の人形劇団〔ぱれっと〕、ボランティア部〔ぽっけ〕、茶道部〔礼法研究会〕など、地域に大きな貢献力を発揮しはじめています。
 こうした一連の仕掛けと活動は、さらに、出口を意識して〔卒業生を一人も路頭に迷わせるな〕というスローガンを掲げて、就職委員会なるものを結成しました。その中に「小学校教員採用特別プログラム」〔教職講座〕を組み入れ、委員長中心に小学校教育の関係者、同様に、保育士・幼稚園教諭採用対策講座も、担当責任者を中心に就学前教育関係者、さらに、発足1年後に課程認定を受けた特別支援教育も関係者によって、それぞれの具体的な出口対策システムを考えました。中間報告を申し上げますと、小学校教諭は最後まで特訓を受けた学生全員が合格してくれました。また、保育士や幼稚園教諭の志望は一番多く、公立保育士・幼稚園教諭は二桁〔講師含む〕が内定しました。残りは民間等の保育所・幼稚園の先生を目指しております。さらに、民間企業には10数名が希望しております。中には、子ども教育学部で培った専門能力を生かして、社会の子育て支援に革命を起こしたいと出版業界にチャレンジした女子学生もいます。頼もしい限りです。
 以上、完成年度を迎えて入口から出口までの中間報告をしたが、出口の結論はまだ得ていません。就職率100%を目指して、いまも教職員全員が努力中です。
 最近、一期生の当落の厳しさを目前に見た下級生たちの目の色が変わり、ピアノ練習や態度も違い始め、いっそう真剣になってきたと感じております。子ども教育学部はいよいよ第二ステージの〔西日本一の学園づくり〕を目指して新たな展開を迎えることになります。

平成24年1月
子ども教育学部長・教授
山野井 敦徳
四つの教育免許が取得できるカリキュラムが魅力。
保育士、幼稚園、小学校、特別支援学校の資格および各教諭免許の取得が可能。採用試験対策、就職対策も早期から万全の体制でバックアップする。
 学びの特色
併設学部の強みを活かし、音楽と食育に強い教育者へ。
音楽学部と食文化学部との協力のもと、子ども教育に重要な役割を果たす音楽と食育に強くなる環境が整っています。
「特別支援教育」に関するカリキュラムが充実。
特別支援教育コーディネーターとして全国から講演の依頼がある橋本正巳教授が実践力のある教員の養成を手がけます。
豊富な実践経験を通じて人間力を磨き、現場に強い人材を育成。
地域の学校や園、児童館などと連携し、数多くの実践をすることで、人としての成長も期待されています。
卒業時に取得可能な免許・資格
保育士
保育所や児童養護施設などの児童福祉施設で、0歳児から小学校に就学する前までの乳・幼児の健やかな成長を助けるための国家資格です。
幼稚園教諭一種免許
全国の国・公・私立幼稚園で教員として勤務するための免許。幼児期の特性や性格を踏まえ、幼児の心身の発達を伸ばす指導を行います。
小学校教諭一種免許
小学校の教員として勤務するための免許。中学校・高等学校とは違い、小学校教諭は原則として全教科を担当します。またクラブ活動をはじめ学校行事・学級会指導・生活指導など、教科以外の面でも児童との触れ合いが求められます。
特別支援学校教諭一種免許  (知的障害者・肢体不自由者・病弱者)
障害特性の理解を踏まえたかかわりが求められ、特別支援学校、通常学級に在籍しているLD(学習障害)やADHD(注意欠陥/多動性障害)、高機能自閉症などの子どもたちに対する教育支援の役割も期待されています。
児童厚生一級指導員  認定ベビーシッター  ピアヘルパー  博物館学芸員
実践力を重視した学びで真の教育者を育成します。
子ども教育学部を新設して4度目の春を迎えました。本学部における当初よりの目的は4つあります。①建学の精神に基づいた教養と専門教育。②幼年期教育の指導者として、保育園・幼稚園・小学校の先生の養成。③併設学部の強みを活かした実践的な指導力、音楽と食育と特別支援教育の重視。④子ども教育、福祉、産業などの各分野で就職率100%を目指すことです。
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